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看護の基本からスキルアップまで「病院・病棟勤務」の業務内容とは

看護師の資格を取得した70%以上もの人が勤務するのが、病院の病棟です。入院患者の看護だけでなく、身の回りの世話までを24時間体制で行うことは、看護師として基本であり、スキルアップにもつながる仕事です。また、さまざまな年代、症状の患者と向き合うことは、自分の成長を導くとともに、やりがいにもつながります。

病院・病棟勤務の業務内容とは

24時間体制で患者のケアを行う

標榜科目

病院の病棟勤務となれば、検温、バイタルチェック、点滴、注射、ガーゼ交換といった看護の基本から、レントゲンや手術の手配、医師の回診補助、心電図モニターチェック、服薬管理、吸痰といったサポートも行う必要があります。さらに、入院している患者が清潔に過ごせるよう、清拭や排せつの介助を行ったり、食事の世話や時には話し相手になるなど、24時間体制で身の回りのケアを行います。入院する患者は年代も症状もさまざまですが、誰もが清潔で快適に過ごせるよう、病床の環境改善にも努める必要があります。

チーム制、交代制の勤務

病院の病棟勤務は、基本的にチーム制です。そして2交代や3交代など、時間ごとに交代して業務にあたります。3交代の場合は、朝から夕方までの「日勤」、夕方から深夜までの「準夜勤」、深夜から朝までの「深夜勤」の分担となります。2交代制か3交代制かは、病院ごとに異なります。ただしどの場合においても、それぞれ交代の時間にはカルテを元にして、患者の様子、状態などを引き継ぎます。

この引き継ぎでは細かい点ももらさず申し送りすることが大切です。それが適切な看護につながるからです。また、今後の治療方針を検討するカンファレンスも定期的に実施し、患者の状況はチーム全体で把握するようにします。

それぞれの勤務時間でも、チーム内で役割分担を行います。例えば日勤の日は、午前中は検温、体調を確認する業務を中心にしつつ、合間に採血や尿検査を行い、患者によってはレントゲンやCTの検査室まで案内します。そして午後からは医師の回診に同行して補助をしつつ、必要に応じて点滴や注射を行うなどの業務をこなします。

純夜勤や夜勤の勤務

準夜勤や夜勤では、検温などの基本業務のほか、病棟の見回りなども業務に含まれます。それ以外にも、重症患者の場合は心電図モニターのチェックし、逐一状態を管理したり、病状が急変した患者の対応をするなど、24時間気を抜くことはできません。

一方で、病棟では新たに入院する患者の受け入れも行います。その際には、病棟内を案内し、入院生活を不安なく過ごせるように説明をする必要があります。入院患者は昼夜問わず受け入れる可能性があり、緊急入院になるケースも少なくありません。入院する患者やその家族は不安な気持ちを抱えているため、看護師には迅速で機敏な行動を求められます。また、手術を控えている患者やその家族に対して、声をかけて不安を和らげられるようなメンタル面でのケアも必要です。

担当科目により業務内容は異なる

病院の病棟勤務は、担当する科によっても業務内容や対応が異なります。例えば小児病棟とガンなど重症患者の多い病棟とでは、その雰囲気も全く異なります。あるいは、産科婦人科病棟であれば分娩や新生児に向き合う業務が増えるのに対し、リハビリが必要な病棟では幅広い年代の人を相手にする機会が増えます。

一人の患者に向き合う時間が増える

クリニックや、病院の外来の業務は、どちらかというと、訪れる患者に適切な処置を施し、いかにスムーズに回転させるかが重要です。そのため、一人一人の患者と向き合う時間は短くなりやすいです。しかし病棟勤務の場合、同じ患者と数日、あるいは数カ月を過ごします。その間、患者だけでなく、その家族にも対応することになります。だからより深く、一人ひとりの患者と付き合い、人間関係を構築することができます。

常に即戦力が求められている

病院の病棟勤務は、24時間いつでも患者の対応ができるよう、常に緊張と責任とがついて回る業務です。また勤務中はほぼ立ち仕事であり、交代制のため不規則になりやすいシフトをこなせる体力も必要です。それをクリアした上で即戦力になれる人材は常に求められています。

病院の病棟勤務で働くメリット・デメリット

緊張や体力面のストレスはあるが確実なスキルアップは目指せる

病院の病棟勤務は、看護の基本スキルを高めることを目的と考えるならば、最適な環境と言えます。担当する科目により業務内容が異なりますが、さまざまな科目を経験することで、看護師としての経験や知識、スキルアップを期待できます。病院によっては、最先端の医療を学ぶこともでき、キャリアアップにつながることもあるでしょう。配属は病院側が決めることが一般的ですが、希望を聞いてくれる場合もあるので、その場合は遠慮せず申し出てみてはいかがでしょうか。

看護師として成長できる反面、実際の勤務では24時間体制で患者を見守り、ケアしなければならないという責任から、緊張感やストレスは感じやすいです。また、体力仕事という面もあるので、結婚や出産を経て家庭との両立を希望する場合は、勤務が難しくなる可能性もあります。

未経験でも研修制度があればスタートできるチャンスあり

病院の病棟勤務は、どちらかというと即戦力が求められることが多いです。そのため、看護師としてのキャリアはあるものの、病棟は未経験という方にとっては受け入れ先が見つかりにくいこともあります。しかし、病院によっては研修制度が整えられ、未経験でも受け入れ可能というところもあります。そういった病院を選べば、勤務は可能と考えられます。ただし、病院によっては、その研修が10代や20代の新人看護師と一緒に行われる可能性があります。もし抵抗がある人は、事前に研修内容について確認されることをおすすめします。

専門転職サイトを活用しよう

病院の病棟勤務への転職は、転職エージェンシーを利用されることをおすすめします。特に看護師専門の転職サイトであれば、アドバイザーがついてくれるケースも多いです。アドバイザーがついてくれることにより、自分の希望に見合う転職先が見つかりやすくなります。また、採用のミスマッチを防いだり、自分にとって不利なことを上手に相手へ伝えてもらうことも可能です。病院の病棟ということで、夜勤はあることを前提として、自分の中で勤務条件は明確にしておくことが、成功への鍵と考えられます。

病院の病棟で働く看護師は入院患者から頼られる存在

緊張と責任があるが看護師としてのキャリアアップを目指せる

病院の病棟勤務は、看護師として基本の看護スキルを磨けると同時に、それぞれの科ごとの経験を積める業務であると考えられます。患者からは、24時間体制で見守り、ケアしてくれる存在として頼られることも多いです。業務内容は多岐に渡り、緊張と責任がついて回る業務です。人によっては体力的に厳しい状況になることもありますが、看護師としてキャリアアップを目指したいと思う方は検討されてみてはいかがでしょうか。

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