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旅行添乗、アテンドナースとも呼ばれる「添乗・ツアーナース」看護師の業務内容は?

ツアーナースとは、旅行添乗ナースやアテンドナースとも呼ばれ、小学生や中学生の修学旅行や一般の団体旅行に同行し、怪我や病気が発生したときに対応する仕事です。
基本的には健康な方が参加するので、何も起こらなければ旅行を一緒に楽しめるというメリットがありますが、旅行では何が起こるかわからないので緊急時の対応や判断など難しい一面もある仕事です。
ツアーナースとはいったいどのような仕事なのでしょうか。詳しく見ておきましょう。

ツアーナースの仕事内容は?

キャリーバッグを持つ女性

ツアーナースで多いのは、小中学生の修学旅行や移動教室などに参加をして、怪我や急な病気などに対応する仕事です。旅行の行程は2泊3日~4泊5日程度で、バスや電車に乗って現地まで移動、現地ではキャンプファイヤーや自然体験などさまざまな行事をおこなうというものです。

業務内容は、何もなければ子ども達と一緒に行事を楽しむことができますが、乗り物酔いを起こしたり、気候の変化や疲れで発熱したりする子があればそれに対応します。怪我や思わぬ病気で必要と判断されれば、救急車や病院の手配、付き添いもおこないます。

また、障害がある子が同行する場合は、打ち合わせの上、サポートが必要となる場合もあります。最近では海外研修に行く学校もあるので、飛行機でのトラブルや旅行先での思わぬ病気や怪我にも対応することもあります。対象が高齢者の場合は、持病を持っていたり体調不良を起こしたりする確率も高くなるので注意が必要となるケースもあります。
ツアーナースは、参加する旅行者の人数や状態によって、1人~3人が参加し、事前に学校や企画する旅行会社との打ち合わせもあります。

ツアーナースのメリットやデメリットは?

ツアーナースは、旅行好きな看護師さんにとっては一見、楽しそうにも思えますが、それぞれメリットとデメリットがあるので知っておきましょう。

ツアーナースの仕事のメリット

  • 何も起こらなければ給料をもらいながら旅行にも参加できる
  • 単発の仕事なので、わずらわしさがない
  • 日給は1万2000円~1万5000円程度なので、1回の参加で4~6万円の給料が出る
  • 色々な人との出会いがあり、楽しい

一番のメリットは、旅行好きの看護師さんなら、お給料をもらいながら色々なところに旅行に行けるところです。色んな人との出会いもあるので、病院勤務よりリフレッシュができます。また、単発の仕事なので、人間関係で合わない人がいても、その場限りでわずらわしさがありません。給料は、拘束時間は長いとはいえ、相場で日給1万円~1万5000円は出るので高給与といえます。

ツアーナースの仕事のデメリット

  • 突然の怪我や病気にも対応しなければならず、観察力や判断力がいる
  • 責任が重い
  • 拘束時間が長い
  • 定期的にある仕事ではない(派遣会社に登録して、仕事があれば応募する)
  • 人気の仕事なのですぐに仕事がなくなってしまう

一方デメリットは、初めて会う人達の病気や怪我に即座に対応しなければならず、観察力や判断力が問われるところです。特に旅行となると、環境の変化で体調を崩す人もいます。しっかり観察しアセスメントする必要があるため、それなりに看護師経験を積んでいないと難しいですし責任も重いです。

また、旅行といっても看護師は100%楽しめる訳ではなく、拘束時間も長いので大変な仕事といえます。
他にも、仕事は単発でしかないことや人気のある仕事なので、ツアーナースだけで生計を立てることは難しいです。多くは、看護師専門の派遣会社に登録して、求人が出るのを待つ形となります。そのため、パートをしながら空いた期間に参加をする、他の派遣の仕事をこなしながら、合間に参加をするというケースが多いです。

ツアーナースの求人の実際

ツアーナースの仕事の実際の求人情報を見てみましょう。

(例①)目黒区の小学生、中学生の八ヶ岳自然宿泊体験教室

対象 小学校5~6年生、中学生
行き先 八ヶ岳
日程 ○月△日~○月□日(2泊3日)※日程は複数あり
事前打ち合わせ あり
給与 引率 日給12,500円×日数+打合せ2,000円
保健室 日給12,000円×日数+打合せ2,000円
※別途交通費支給あり
※学校集合か現地集合かを選択できます。

(例②)国立市小学校の日光移動教室

対象 小学校6年生(50名~100名)
行き先 日光
日程 ○月△日~○月□日(2泊3日)※日程は複数あり
事前打ち合わせ 担任の先生、養護教諭の先生と打ち合わせあり(5000円支給)
給与 計45,500円(日給12,500円×3日分+打合せ5,000円)
※ 別途交通費支給あり
業務内容:服薬管理、傷病対応

いかがでしたか?たいていはツアーナースが初めてでも参加は可能です。打ち合わせがあることや、児童の性格や体調を把握している引率の先生もいるので、全てが看護師の責任と思う必要はありませんが、きちんと責任を持って参加することが大切です。
また、交通費や食費の支給は確認が必要です。

ツアーナースは楽しいことばかりではない

ツアーナースは、お給料をもらいながら旅行にも参加できるので楽しいですし、とても人気のある仕事です。一方で観察力や判断力が必要であり、責任も重い仕事なので難しい一面もあります。何回か参加して慣れれば、コツをつかむことができるので楽しいことも多くなってきますが、最初はメリットとデメリットをしっかり把握して参加することが大切です。
ツアーナースは、ハローワークなどでは求人が出ないので、参加したい場合は単発や派遣の仕事を取り扱っている看護師求人サービスに登録をします。求人が出るのを待って応募しましょう。看護師求人サービスの登録は、1か所ではなく複数しておくと参加できる可能性が高くなります。
具体的な仕事内容やメリット、デメリットは、キャリアコンサルタントの方に相談すれば何でも教えてくれるので、ぜひ聞いておくとよいでしょう。

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