PR
当サイト内で紹介する商品やサービスの一部には広告が含まれています。

看護師のスキルアップに役立つ6つの資格とキャリアプラン

看護師のスキルアップに役立つ6つの資格とキャリアプラン

看護師は国家資格で、資格を取得するだけでも大変です。そして、看護師としてデビュー。最初は無我夢中で働いてきたという人も、何年かすると自分のやりたい方向性が見えてきたり、看護師の経験を活かして別の分野で働きたいと考えたりします。

そんなとき、やみくもに方向転換するのではなく、どんな資格が必要なのか、どんな働く場があるのかをよく調べることが大切です。

このページでは看護師がキャリアプランを考える上で知っておきたい資格や働く場所についてご説明します。

看護師がスキルアップのために持っておくと有利な資格

看護師が次のステップに進む場合に、以下のような資格があると有利です。

  • 認定看護師
  • 専門看護師
  • 保健師
  • 助産師
  • ケアマネジャー
  • 介護福祉士

これらはそれぞれ活躍の場面が異なります。すべてを取得するのではなく、自分が進みたい道にはどの資格が必要なのかをよく考えてみましょう。

では、それぞれの資格の特徴や取得方法についてご説明します。

認定看護師

専門的な治療や看護が必要な患者さんとその家族に対して看護を行います。また、他の看護師の相談や指導、現場の改善提案などを行います。

認定看護師の特定分野

認定看護師は、感染管理、糖尿病看護、透析看護、手術看護、乳がん看護、がん化学療法看護、がん放射線療法看護、がん性疼痛看護、皮膚・排せつケア、認知症看護、小児救急看護、緩和ケア、集中ケア、訪問看護、緊急看護、不妊症看護、新生児集中ケア、摂食・嚥下障害看護、脳卒中リハビリテーション看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護の21分野が対象です。
(2018年1月現在)

どれも看護の現場では重要な分野ばかりですね。

認定看護師になるには

認定看護師の資格を取得するには、次の条件を満たす必要があります。

  • 看護師として5年以上の実務経験があること
  • 日本看護協会が定める615時間以上の認定看護師教育を修了すること
  • 認定看護師認定審査に合格すること

なお、認定看護師の資格は取得後も5年ごとに更新するようになっています。2017年8月現在で、17,728人が認定看護師として活動しています。

専門看護師の受験資格

専門看護師とは患者さんだけでなく患者さんとその家族が闘病を続ける上で抱えている問題に対して、専門知識を持って看護の実践や相談などを行います。また、後輩看護師の指導や相談、保健医療福祉に関わる人のコーディネートをして調整を図ったり、研究活動をしたりします。

専門看護師の特定分野

認定看護師は、がん看護、慢性疾患看護、感染症看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、急性・重症患者看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護の14分野が対象です。
(2018年1月現在)

認定看護師になるには

専門看護師の資格を取得するには、次の条件を満たす必要があります。

  • 看護師として5年以上の実務経験があること
  • 看護系の大学院で修士課程を修了して必要な単位を取得すること
  • 専門看護師認定審査に合格すること

専門看護師も5年ごとに資格を更新しています。2017年12月現在で2,104人が専門看護師として働いています。

資格取得の難易度は専門看護師の方が高いと言えます。

保健師

保健師は病気やケガの治療よりも予防や健康増進に関する仕事が中心になります。地域の自治体や企業などで働き、新生児から高齢者まで幅広い年代が対象です。

健康診断や健康相談、育児相談、予防接種、健康増進のための活動などさまざまな業務を行います。

保健師になるには

保健師は国家資格なので、国家試験に合格しなければなりません。
保健師の国家試験を受けるには看護師資格を持っていることが条件で、さらに次のいずれかに該当する必要があります。

  • 文部科学大臣が指定した学校(指定校)で1年以上保健師になるのに必要な学科を修了すること
  • 都道府県知事が指定した保健師養成所を卒業した者
  • 外国の保健師学校を卒業、または外国の保健師免許を得た者であって、厚生労働大臣が上記と同じ程度の知識や技能があると認めた者

なお、看護大学や看護専門学校の中には、卒業と同時に保健師の受験資格が与えられるところがあります。

すでに看護師として働いている人が保健師の資格を取得するには、保健師養成所または看護大学を卒業して保健師国家試験に合格しなければなりません。

助産師

助産師は文字通りお産を助ける仕事で、国家資格すです。出産に立ち会って、新生児を取り上げ、産湯を使わせたリ、新生児の健康状態を管理したりします。また、母体の健康管理、母乳指導や赤ちゃんの沐浴指導など妊産婦さんのサポートをする仕事です。

なお、看護師と保健師は男性も認められていますが、助産師は女性だけが取得できる資格です。

助産師になるには

助産師になるには、まず看護師資格を取り、その後助産師養成学校で1年以上勉強して助産師国家試験を受験します。

ケアマネジャー (介護支援専門員)

ケアマネジャーの正式名称は「介護支援専門員」ですが、一般的には「ケアマネジャー」と呼ばれています。

ケアマネジャーは介護が必要な人とその家族の相談を受けて、適切なケアプラン(介護計画)を立てるほか、市町村・各施設・サービス事業者との連絡や調整を行う仕事です。

ケアマネジャー(介護支援専門員)になるには

ケアマネジャーになるには、都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、「介護支援専門員実務研修」のすべての日程(87時間)を受講する必要があります。その後、各都道府県に介護支援専門員の登録申請をして受理されると、ケアマネジャーの資格が与えられ、働くことができます。

ケアマネジャー(介護支援相談員)の受験資格

ケアマネジャーの受験資格は次のいずれかの条件を満たすことで、専門的な経験と実績が求められます。

  • 法定資格(医師、看護師、准看護師、助産師、保健師、薬剤師、介護福祉士、社会福祉士など)の資格を持ち、5年以上の実務経験があること
  • 社会福祉主事任用試験、ホームヘルパー2級課程、介護職員初任者研修課程のいずれかを修了していて、5年以上の実務経験があること
  • 上記2つのいずれにも該当しない場合は所定の福祉施設などでの相談援助・介護などに従事した期間が10年以上あること

また、資格取得後も5年ごとに資格の更新があります。

介護福祉士

介護福祉士は介護が必要な人の「身体介護」「相談・助言」「生活支援」を行う仕事で、ヘルパーさん(現在は介護職員初任者研修)の指導や介護現場でのチームリーダー的な仕事も行います。
介護系の中で唯一の国家資格です。

介護福祉士になるには

介護福祉士になるには国家試験に合格する必要があります。受験資格を得るには、次の3通りの方法があります。

  • 介護系の業務(訪問介護や特別養護老人ホームなど)の経験が3年以上あること
  • 厚生労働大臣指定の養成施設を修了すること
  • 福祉系高校を卒業すること

なお、看護師として病院に勤務しているだけでは、実務経験があるとはみなされません。そのため、看護師資格を持つ人が受験する場合は、介護系の実務経験を3年以上積むか、厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成施設(大学や短大、専門学校など)を卒業しなければなりません。

看護師がスキルアップを目指す場合は進路をはっきり決めること

このように看護師がスキルアップやキャリアアップする場合は、看護系の資格を取得する方法と介護系の資格を取得する方法があります。

進みたい方向は働きながら見つけよう

看護学校在籍中や新卒で働き始めたころは、自分がどの分野が向いているのか、今後どんな方面で仕事をしたいのか……はすぐにはわかりません。

しかし、働きながらやりたい分野が見つかってきます。

看護師経験5年以内に考えるとステップアップしやすい

上でもご紹介したように、多くの資格が「実務経験5年以上」となっています。そこで、看護師として働き始めたら少しずつ自分の進むべき道を考え始めるといいでしょう。

総合病院の場合はいくつかの診療科を経験させてもらうとか、介護施設に見学に行くといったことをやってみてください。

先輩や看護師長に相談するのもいい方法です。

他の資格も視野に入れる

看護師がスキルアップするには、上記以外にも次のような資格があります。

救急救命士 救急医療の現場で心肺蘇生術などを行う。国家資格
特定行為研修 医師の指示のもとで手順書に沿って高度な特定行為を行うこと。理解力や思考力、判断力、高度な専門知識などが必要
臨床心理士 心の問題を抱えた人に対してカウンセリングやサポートを行う

これら以外にも、医療リンパドレナージセラピストやリンパ浮腫療法士、体外受精コーディネーター、透析技術認定士など、それぞれの分野で役立つ資格や研修があります。

働きながら資格を取得するのは大変ですが、自分のキャリアプランをよく考えて計画的に取り組んでみましょう。

看護師のスキルアップ~まとめ

看護師の仕事は幅広く多岐にわたります。より深く業務に関わるためには専門の知識や資格があると役立ちます。また、転職する場合も有利になります。

看護師の知識や経験を活かして取得できる資格としては、次のものがあります。

  • 認定看護師
  • 専門看護師
  • 保健師
  • 助産師
  • ケアマネジャー
  • 介護福祉士

これら以外にも、それぞれの診療科や医療・介護の現場で役立つ資格や研修がたくさんあります。

資格によっては実務経験の他に、新たに学校で学ぶ必要があるものもあります。時間と費用がかかるので、自分でキャリアプランを考えた上で取り組むようにしましょう。

看護師転職サイトを地域から探す

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

看護師に人気の記事一覧